本当に無償で使える「VMware Player」

VMwareというのは、OS上で仮想的にもう一つのOSを動かしてしまうPCエミュレータです。1999年にVer.1.0が公開された時には、それはそれは凄いインパクトがあって、こぞって評価版をダウンロードしたものです。特にLinux上でWindowsがほぼ完全に動作するというのは夢のようでした。

そして、あれから6年、ついにVMware Playerが無償で利用可能になりました。Microsoftが買収したVirtual PCやオープンソースのPCエミュレータの台頭を受けてのことでしょうが、あのVMwareがタダで使えるなんて嬉しいニュースです。でもよく読むと、VMware Playerは実行専用で、仮想マシンを作成するためには、VMware Workstationなどの製品版が必要という条件付きでした。

しかし、ここで諦めてはいけません。QEMUに含まれるツールには、VMware用のディスクイメージを作成する機能があります。これでディスクイメージを作ればいいだけじゃないのかと思って、実際に試したところ、あっけないくらい簡単に動いてしまったので、その手順をここに書きます。

1.VMware Playerのダウンロード
これがないと始まりません。下記からダウンロードしてインストールします。
http://www.vmware.com/download/player/

2.QEMUのダウンロード
QEMU on Windowsから qemu-0.7.2-windows.zip をダウンロードします。

3.qemu-img.exeでディスクイメージを作成
2.のファイルを解凍してできたフォルダの qemu-img.exe をコマンドプロンプトから実行します。ファイルの格納場所とイメージのサイズ(下記では10GB)は適当に変更してください。イメージサイズは実際にそのディスク領域が確保される訳ではないので、多めに設定しておいたほうが良いです。
> qemu-img.exe create -f vmdk d:\vmware\filename.vmdk 10G
4.VMwareの設定ファイルを準備
下記の内容で filename.vmx というファイルをイメージと同じディレクトリに作成します。
config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
memsize = "256"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "filename.vmdk"

ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
floppy0.fileName = "A:"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "nat"
usb.present = "TRUE"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
displayName = "Fedora Core4"
guestOS = "other26xlinux"
nvram = "filename.nvram"
scsi0:0.redo = ""
ethernet0.addressType = "generated"
uuid.location = "56 4d 4a 15 2a 3f 49 70-03 c9 82 f3 02 82
dc 4c" uuid.bios = "56 4d 4a 15 2a 3f 49 70-03 c9 82 f3 02 82 dc
4c" ide1:0.autodetect = "TRUE" ethernet0.generatedAddress = "00:0c:29:82:dc:4c" ethernet0.generatedAddressOffset = "0" checkpoint.vmState = "filename.vmss" tools.remindInstall = "TRUE" ide0:0.redo = ""
以上で、準備は完了です。赤い文字の部分は適宜、変更してください。
次にOSをインストールします。

5.OSのインストール
CD/DVDドライブにOSのインストールCDを挿入して、先程作成した filename.vmx をダブルクリックするだけです。後は普通にインストールが始まります。DAEMON Toolsの仮想ドライブでもOKです。

 

以上で、私の元でFedora Core4 on Windowsは快適に動いています。でも、Xはさすがにもたつきます。また、QEMUでディスクイメージを作成することに対して、ライセンスには特に何も書かれていないようなので問題ないと思いますが、あくまでも自己責任でお願いします。

coLinuxと比べて良い点
・普通のカーネルが使える
・インストールが簡単なので、自分の好きなOSを入れられる
・サウンドなどのデバイスが使える
・ウィンドウを閉じるだけで、サスペンドできる
・VMware-toolsは使えないが、Xはそこそこ高速

# これでTracの設定済みイメージとか作ろうかなと思っています。
# 需要があればですけど。



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