株式会社ミクシィを退職しました

突然ですが、株式会社ミクシィを退職しました。正確には今月末までの在籍となり、今は少ない有給消化期間です。

本来、お世話になった皆様、応援していただいたみなさまには直接ご挨拶しなければならないところ、この場でのご報告となりますことをお詫びいたします。

2009年2月にミクシィに入社してから約2年半の間、一貫してプラットフォーム化に携わってきました。もともと gumi Platform の開発に関わっていたことから声を掛けていただき、mixiアプリモバイルの立ち上げを行いました。当時、既に海外SNSではPC向けソーシャルアプリが流行っていたものの、モバイルで実現している例は他になく、文字通り何もないところからのスタートだったのでとてもチャレンジングな仕事でした。mixiアプリのリリースにより、停滞気味だったミクシィのPVは劇的な上昇を遂げ(*)、後続のモバゲーやGREEも参入してきて、あれよあれよという間に今のソーシャルアプリブームが来たのはご存じの通りです。

ミクシィではPerlでプログラムも書いたのですが、アーキテクチャの設計がメインで、mixiアプリの他にも mixi SDK for Android やスマートフォン向けWebアプリプラットフォームの設計を行いました。詳細は書けないのですが、どちらもひと味違ったエッセンスを加えてあります。また、特に後者のスマートフォン向けWebアプリプラットフォームは、Facebookが現在進もうとしている方向を先取りしたもので、今後より重要性が増してくるはずでこの先が楽しみではあります。

ソーシャルアプリ・プラットフォームが流行ったことで個人的に良かったと思うのは、日本のエンジニアの重要性が以前よりも増したことです。それまでは大量のトラフィックが来るのは、Yahoo!やmixiなどいくつかの巨大サイトに限られていました。それが、数人で始めたベンチャー企業でもアプリの出来が良ければ、多くの注目が集められるようになりました。例えば、通常のWebサイトが1年かかって会員がやっと5万人ほどだったのが、ソーシャルアプリの場合だと1週間でユーザ数が100万人に達することも往々にしてあります。それだけのトラフィックを捌くには相応の技術力が必要で、優秀なエンジニアが重宝されるようになりました。ここ数年でエンジニアの求人が増え、待遇的にもかなり改善されたように思います。そういった意味で、私たちがした仕事は日本のIT業界に一定の足跡を残せたのではないかと思っています。

さて、ミクシィの社員のことに話を移すと、自分が今まで働いてきた他の会社と比べても特に優秀かつ人間的に優れた人が集まっているなという印象があります。先日も自分の送別会を開いてもらったのですが、勝手に辞めていくにもかかわらず、笠原さん、原田さんを始め50人近くの方に送り出して頂きました。SNSの会社だけあって、社内サークル活動的なものも盛んで自分が最初に社内の輪に溶け込んでいけたのも趣味のカメラがきっかけでした。皆さんには暖かく接してもらって、本当に感謝しています。

さて、そんなにいい環境なら何で辞めるの?という声が聞こえてきそうですが、退職の理由としては「次の新しいことがやりたくなったから」これに尽きます。具体的には、日本でもアメリカのように優秀なエンジニアがどんどん起業する流れを作りたいと思っています。

先日、Instagramがたった4人で運営しているということが話題になっていましたが、まさにそんなことが出来てしまうのが今の時代です。クラウドのおかげでサーバを購入することなしに最小限のリソースでスタートすることができます。また、スマートフォンに関してはネイティブアプリが全盛の時代です。処理をクライアント側に任せることができ、そもそもサーバリソース自体がほとんど必要ありません。あと数年したら、スマートフォンもWebに回帰してくると思われるので、今が起業するには絶好のチャンスです。

というわけで、今、自分は新会社設立に向けて準備を進めているところです。エンジニアがどんどん起業する流れを作るには、まず自分からということで根拠のない自信とともに前に進んでいきたいと思います。最初は数人の仲間とともに始めるのですが、資金調達のタイミングでエンジニアを増やしていきたいと考えています。もし、興味がある方がいましたら、右のメールアドレスまで直接ご連絡ください。

これまでお世話になってきた方々にはこれからもお世話になることと思いますが、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

corega の USB シリアルケーブルを Mac OS X でも使えるようにする

最近、自分が関わっている某プロジェクトで使うために、USBシリアルケーブルを買ってきました。ヨドバシカメラで一番安かった corega の CG-USBRS232R という製品なんですが、家に帰ってきてから Mac に対応してないことに気づきました…

というわけで、以下 Mac でも使えるようにしたのでメモ。

調べてみると、この製品は Prolific 社の PL2303 というチップが使われていることが分かりました。幸いなことに OS X 用のドライバを公開してくれているので、下記のドライバを試してみました。

md_PL2303_MacOSX10.6_dmg_v1.4.0.zip

解凍してインストールしましたが、当然ながらチップが同じだけで日本メーカーのものは認識してくれません。

これを認識させるには、
/System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext/Contents/Info.plist
を編集して、以下の記述を追加します。

<key>07aa_002a</key>
<dict>
        <key>CFBundleIdentifier</key>
        <string>com.prolific.driver.PL2303</string>
        <key>IOClass</key>
        <string>com_prolific_driver_PL2303</string>
        <key>IOProviderClass</key>
        <string>IOUSBInterface</string>
        <key>bConfigurationValue</key>
        <integer>1</integer>
        <key>bInterfaceNumber</key>
        <integer>0</integer>
        <key>idProduct</key>
        <integer>42</integer>
        <key>idVendor</key>
        <integer>1962</integer>
</dict>
次に kext キャッシュを削除するために以下のコマンドを実行して再起動。
sudo touch /System/Library/Extensions

USBシリアルケーブルを挿すと無事、目的のブツに繋がるようになりました。

% screen /dev/tty.usbserial 115200

Texas Instruments X-Loader 1.4.4ss (Mar  8 2011 - 08:51:11)
Beagle xM
Reading boot sector
Loading u-boot.bin from mmc


U-Boot 2010.03 (Feb 20 2011 - 20:15:58)

OMAP3630/3730-GP ES2.1, CPU-OPP2, L3-165MHz, 
OMAP3 Beagle board + LPDDR/NAND
I2C:   ready
DRAM:  512 MB
NAND:  0 MiB

Nexus Sの部品を香港から取り寄せて修理した話

車にひかれて破壊された Nexus S を修理しました。

自分の不注意が原因のため、当然ながら保証対象外でメーカーに送ってもかなりの高額になりそうだったので、まずサードパーティの修理業者を当たってみました。スマートフォンの修理業者はいくつかあって、だいたい液晶修理は1万3千円〜1万6千円くらいで対応してくれるようです。で、Webサイトから問い合わせてみたら、反応はこんな感じでした。

  • アンドロイドドクター → 流通量が少なく無理ですとの回答(Nexus Oneなら対応可)
  • SMART → 問い合わせを受け付けましたメールのみで、返事なし

これは駄目だと思い、パーツを入手して自分で修理することにしました。早速、eBayでNexus S用の有機ELモジュールを出品しているのをみつけて落札。香港からの発送で送料込みで$140ほどでした。日本で修理してもらったらもっとかかるので、まぁ悪くない金額だと思います。実は、バックパネルも傷だらけなんですが、NFCのアンテナが入っているおかげで$55もするのでこちらは我慢してそのまま使うことにしました。

待つこと約5日間、Hong Kong Post→日本郵便経由で商品が無事に到着したので、iFixitを参考に分解しました。

次に仮組みをして動作確認します。キター!
正常に表示されているようです。タッチパネルもちゃんと使えます。

でも、ここで問題発生。自分のNexus Sは発表されてすぐに注文したので初期ロット品です。それに対してこちらの有機ELモジュールはより新しいものらしく、ねじ穴の位置と電源ボタンの位置が微妙に違います。。

そこで、マザーボードが載るフレームだけ以前のものを利用することにし、さらにボタン部分とフレームを分解しました。

あとは組み直して完了。前から見る分には完全復活を遂げました。

※作業に関しては、やはりコツみたいなものがあって、一回やってみないと変なところに力を加えてしまって壊してしまう可能性は多々あります。この記事を見て壊してしまっても私は責任を取れませんのであしからず。