読書メモ『強いチームはオフィスを捨てる』

1年以上前に買った本だが、再度読み返してみたのでブログに書いておこうと思う。

同じ本でも読んだ時期によって得られる知見が違ったり、異なる感想を持ったりするもの。なので、僕は一度読んでつまらなかった本はすぐにブックオフか資源ごみに出してしまうのですが、それなりに面白かった本は手元に置いておいてたまに読み返したりしている。これはその数少ない手元に残しておいた本。

Ruby on Railsの開発元として有名な 37 Signals の二人が書いた本で、この会社が実践しているリモートワークについて全編を通して説明している。リモートワークを実践することによって得られるメリットは、おおよそ以下の通り。

  • 会社にいると必ず邪魔が入るので集中できないが、非同期のやり取りが中心になるので集中する時間が取れるようになる。
  • 通勤は人生の無駄遣いである。
  • 9時5時で働く必要はないので時間を自由に使える。
  • メンバーが自律的に仕事をすることで、純粋に成果だけで評価できるようになる。その結果、マネージメントコストが減る。

また、リモートワークを採用した際に起こるであろう注意点とその解決策として、以下を挙げている。

  • 気付かないうちに孤独に陥っていることがあるので、コワーキングスペースやコミュニティ活動など意識的に外に出たほうがよい。
  • 運動不足になりがちなので、浮いた通勤時間で運動したり、散歩したりするようにしよう。
  • 時間制限がないので逆に働き過ぎに注意する。
  • 仕事とプライベートで部屋やPCなど環境を分けて気分を切り替えるようにする。

実はうちの会社でも前に「週1ノマドDAY」という制度を作って試してみたのだけれど、目に見えてGitのコミット量が減ってしまって制度を廃止したことがある。原因については、いろいろと考えてみたのだが、日本(特に東京)の住宅環境だと仕事用の部屋を用意するのが難しく、気持ちの切り替えができないということが一つ。また当時はコワーキングスペースが少なかったので、自宅以外で集中できる場所を確保できないというのがもう一つの原因なのではないかという結論になった。自分の経験と照らし合わせてみても、やっぱりスタバなどのカフェで1日中集中して仕事をするのって難しくて、せいぜい1〜2時間が限度なんじゃないかと思う。

現状だとコワーキングスペースは都内の交通の便がいい所に多いが、地方や郊外にリモートワーカー用の場所があったりするといいのかもしれない。これから少子化がますます進むので教室や学校が余ってくるので、その学校を利用してそのようなスペースを作るのは面白いアイデアなのではないかと思う。

ちょっと話がそれたが、リモートワークに興味がある人にはおすすめの本。

強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
ジェイソン・フリード デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
早川書房
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